【大学生がキャリコンのキャリアを聞いてみた】 vol.7

2023.02.11

INTERVIEW

AUTHOR

インターン生 ユイ

親でもない、学校の先生でもない、キャリアコンサルタントという存在。
人のキャリアと向き合うキャリアコンサルタントのキャリアとは?

普段は就活相談などを通じて学生と向き合っているキャリアコンサルタント、
学生の話を聞く側の方が、ここでは学生から話を聞かれる側

第7弾はキャリアフラッグインターン2期生のユイがキャリアフラッグの中の人のキャリアストーリーやお人柄を深堀りしてきました!

(第6弾「塚本 智美さんへのインタビュー」はこちら )

今回インタビューさせていただいたのは、人材業界やIT業界を経て、現在はキャリアコンサルタントや企業のマーケティングなど幅広くご活躍されている「八幡 有哉」さん。

――

社会福祉の学びから人材業界へ興味を持ったきっかけを教えてください。

八幡有哉さん(以下「八幡さん」):

まず社会福祉の学部・学科を選んだのは、高校生のときに将来は相談援助のお仕事がしたいと思ったからですね。学部選択のときに、自分の中では「人」が中心にあって、どんな支援の仕方をしたいかと考えたときに、福祉業界がまず目につきました。その中でも、介護の身体的なケアというよりも、対話をして、その方が癒されたり、人生がより良くなったりするといいなという想いで、福祉学科に入りました。

学部選択の時から「人」や「対話」が軸にあったんですね。

八幡さん
そうですね。そこから段々と、相談援助の仕事では
誰を対象にするかどういった価値を提供できるといいのかを考えるようになりました。中でも、支援をする対象層を広げたいという気持ちが大きくなってきて。支援のやり方も、同じ「人生の質を高める支援」でも、高齢者や障がい者の方といった限定的な領域になる福祉業界よりも、より幅広い層を対象とした「キャリア支援」を通じて、人生の質を高める手伝いをしたいと思い人材業界に行き着きました。


100社以上の顧客を担当されていた営業の仕事から、IT業界の人事に転職された経緯とは?

八幡さん:
実は新卒で就活をしているときから、5年後、10年後、15年後にこうなりたいという理想はありました。それは、学生の皆さんの進路や就職の支援をしていくことだったんですね。なので、新卒当時は、その仕事が将来できるようになるために、どんな経験をしなければならないかを考えていました。

一つ目は、人材業界の経験です。様々な業界の実態を理解していないと、学生の皆さんに営業職や企画のお仕事ってこうだよねという話とか、深いサポートができないと思いました。

二つ目に必要性を感じたのは、人事の仕事でした。人材業界はどちらかというと、何十社という企業様の採用支援を広くお手伝いできる魅力がある一方で、深く関わりきれない難しさやもどかしさもあります。そのため、自社の採用課題と深く向き合い、採用とは何か?をしっかり考えていく上では、人事の仕事でないと難しいなと思っていたので、今この仕事に就くまでに、人材業界人事は最低限やる必要があるなと。なので、新卒の頃から転職ありきで考えていましたね。

そんな考えもあり、実は取引先の人事職に転職したんです。人材業界で営業していたお客さんからお話をいただいたこともあり、チャレンジできる選択肢を選びながら進んできました。


逆算して行動されていたってところがすごいと思いました。
取引先への転職という事で、その「縁」についても気になりました。

八幡さん
ありがとうございます。そうですね、僕の場合は、ご縁がすごく繋がってるなと思います。実は、僕がキャリアフラッグに入ることになった経緯も、就活生だった頃に、代表の熊澤と出会っていたのがきっかけで。そこでまさにキャリアカウンセリングの仕事っていいなと感じていたので、その繋がりからこうして一緒にお仕事をするようになりました。

さきほどの取引先に入社したお話もそうです。大学時代に電話営業のインターンシップで行った会社が、人材業界にいた時のお客さんだったんです。たまたま担当になり、のちに声をかけて貰うことになるなど、思わぬ形でご縁が繋がり、自分のキャリアが形成されているんだなと感じています。ご縁や偶然の重なりもありますが、振り返ってみても、やっぱり新卒当初から身につけたいスキルや積みたい経験を重視して、いかに力をつけるのかを、今も昔も考え続けていると思います。


その点でいうと、自己投資もされますか?

八幡さんはい、結構しますね。

僕はずっと新しいことに挑戦し続けていたいとか、一つの領域をしっかり極めたら、また自分の新しい可能性を探っていきたい、と気持ちが湧くタイプなので。今は35歳ですが、40歳や50歳になっても、何かしら模索し続けていると思います。同じ領域だけをやり続けるのは、自分の性格的にはないんだろうなって思いますね!


かっこいいですね。プロフィールを拝見し、八幡さんは「自分の可能性を信じ、自ら未来を切り拓ける人材を育む」という支援観を持っておられると知りました。ご自身の経験から生まれたものですか?

八幡さん
そうですね。実体験から来ている部分が大きいです。自身の経験や体験の中でも感じますが、
自分の強みや持ち味は一つじゃないんだなと。どんな人にも、実はいろんな強みが眠っていて、自分の強みとか良さは、思わぬ形で気付けることもあるなと。

転職先のIT系企業では、人事以外にも現場を取りまとめる仕事に挑戦する機会もありました。これまでの学びや仕事とは畑違いということもあって、「この仕事は無理だろう」と思ったこともありました。ただ、やってみたことでフィットしたというか、力を発揮できたと感じたこともあって。戦略を立てて組み立てる力や、俯瞰する力があるんだということに気付くこともできました。社会人になるまではそんな強みがあるとは思ってもいなかったんですが、実際には経験によって発掘されたものがあったので、何でもやってみなければわからないし、誰しも可能性は無限に広がっていると信じています。

そのために必要になってくるのは「踏み出す力」かなと。何事も挑戦をしていく、失敗を恐れずに挑戦をしていって、そこから学びや気づきを得て、その中で、自分に合ってる・合ってないとかっていうものを見いだしていくことが大切かなと思いますね。


可能性は無限大ってとても素敵ですね。今現在、5年後や10年後に挑戦したいことや目標はありますか?

八幡さん
そうですね。
人や企業そのものの魅力や価値が発揮されていく社会になるといいなと考えていて、それをサポートできる仕事がしていきたいですね。それこそ、新卒のときは今のキャリア支援が当時のゴールになっていましたが、そこが広がりつつあるのを感じます。具体的には、企業のマーケティング支援の仕事にも少しずつ関わり始めています
もちろん、いま携わっているキャリア支援の領域でも力を高めていくために、研鑽を重ねています。そこは新しいことと同時並行でチャレンジしていると思いますね。キャリア教育は答えのない、向き合い続けなければいけない世界ですので。

――


編集後記
現状に満足せず新たなことに挑戦し続ける八幡さんがとてもかっこよかったです。自分の長所を考えると、いつも一言でまとめてしまいがちですが、「持ち味や強みは一つじゃない」という八幡さんの言葉を聞き、改めて自分を見つめ直すきっかけになりました。私も5年後や10年後、またはそれ以降の未来のことまで考えて、「可能性は無限大」という言葉のように自分で限界を決めずに様々なことに挑戦していきたいです。
これからも「親でもない、学校の先生でもない、キャリアコンサルタントという存在」を深堀するべく、キャリアフラッグの中の人にインタビューをしていきます!次回もお楽しみに。


聞き手・執筆/ユイ
(キャリアフラッグインターン 2期生・大学3年生)

▼第1弾「平野 裕子さんへのインタビュー」
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▼第2弾「林 碧さんへのインタビュー」
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▼第3弾「中田 順平さんへのインタビュー」
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▼第6弾「塚本 智美さんへのインタビュー」
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