【大学生がキャリコンのキャリアを聞いてみた】 vol.5

2022.10.25

INTERVIEW

AUTHOR

インターン生 みほ

親でもない、学校の先生でもない、キャリアコンサルタントという存在。
人のキャリアと向き合うキャリアコンサルタントのキャリアとは?

普段は就活相談などを通じて学生と向き合っているキャリアコンサルタント、

学生の話を聞く側の方が、ここでは学生から話を聞かれる側

第5弾はキャリアフラッグインターン2期生のみほがキャリアフラッグの中の人のキャリアストーリーやお人柄を深堀りしてきました!

(第4弾「大関 香織さんへのインタビュー」はこちら▶︎https://career-flag.co.jp/media/663/

 

今回インタビューをさせていただいたのは、ブライダル業界・事務職・秘書・人材サービス・外資系などのキャリアを経て、現在はキャリアコンサルタントと一児の母としての2つ顔を持ちさまざまな場所で活躍されている「大村千恵」さん。

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ブライダル業界・事務職・秘書・人材サービス・外資系などのキャリアを経て、どうしてキャリアコンサルタントの道を選ばれたのでしょうか?

大村千恵さん(以下「大村さん」):

外資系企業の派遣社員の採用のお仕事をしていた時、派遣社員の悩みを聞くお仕事がありました。その時にしっかりとしたアドバイスが出来なかったと自分の力不足を感じて、キャリアコンサルタントの資格を取ろうと決めました。悩んでおられることをしっかりと解決したいと思い、資格を取りました。その後は、カウンセリングを通して、派遣社員の方が働きやすい環境をつくるお仕事をしていました。

そこがきっかけだったんですね。

そのあとに、採用も楽しいなと思って、大学生の新卒採用に携わりたいと思い、派遣社員として1年間やらせてもらうことになったんです。そこで、採用の面接官などをしました。そこで思ったのは、それまでは「正社員になりたい」と思って、実際になってはみたけども、自分のやりがいが見つからずに悶々として、結局また派遣社員に戻ることになり…。結局は「正社員、派遣社員、契約社員などはあくまで肩書きの一つ」だなと思ったんですよね。

「自分が楽しくできる仕事をして、自分の力を高めていけたら、肩書きは何だっていい」と気づいてからは、採用のお仕事をやる!と決めてフリーランスになりました。

フリーランスでは主に採用の仕事をしていました。その後、ご縁があり大学のキャリアカウンセリング、新卒採用に携わっていたのですが、大学生の成長するスピードがすごく素敵だなぁと思いました。面接だと、能力が高いのにも関わらず、その1回の面接でうまく説明ができなくて落ちちゃう、っていう学生さんもいたんですよね。そこに勿体なさを感じて、学生さんの本当にやりたいことや、「未来」にもフォーカスできるような支援をしたいなと思ったんです。そこから大学生のキャリアカウンセリングをさせてもらって、5年目になります。

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学生と社会人(派遣社員)の相談に乗るときに何か違いはありますか?

大村さん:

そうですね。学生さんは働いたことがないので、働くということがまだ想像つかないと思います、だからある意味、「学生さんの方が真っ白なキャンパスに、これから何色塗っていこう」というイメージですが、派遣社員の方はある程度働いてこられて、社会人としての経験はあるので、「塗り絵で言うところの枠はある中で、どう色をつけ足していくか」という違いがありますね。学生さんの塗り絵は枠がないので、絵をかくところから…というイメージです。

なので学生さんはまず何の絵画を描きたいか(どんなキャリアにしたいか)という話なのでそこの違いはありますよね。派遣社員さんは、今までの経験をどう生かしていくかという違いがあります。

もちろん、学生生活でどんな経験していたかということもありますが、キャリアの大枠部分の色を塗ってくっていうところの作業は、派遣社員のようにある程度大枠が決まってる人の見せ方と、学生さんのように大枠がない人の相談だと、まず大枠の「仕事ってこういうものだよ」のようなイメージをお伝えすることを大事にしています。

相談される相手の方のキャリアを描くイメージがすごく大切なんですね。

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キャリアコンサルティングはどのような気持ちで行っていらっしゃいますか?

大村さん:

今は特に大学生の方をキャリアコンサルティングをする機会が多いので、若者向けのお話になってしまうのですが、

「可能性は無限だよ」っていう思いを常に持ちながら、面談に来てくれる学生さんの可能性を、一つでも自分で見つけてもらえたらいいなって思いながらやっています。私は今、キャリアを決めつけなくてもいいと思ってます。私のように紆余曲折を経て天職だと思える仕事に出逢ってもいいと思っています。

私も最初は婚約指輪の販売から始まっているので…可能性はいくらでもあるんだよ!という気持ちが大きいです。

キャリアコンサルタントとして、過去の私の失敗や後悔、回り道をしなくてもいいという思いがあり、「こんな道もあるよというのを提案してあげるような存在になれたら、学生さんの可能性のある未来が開いていくかな」という思いでやってます。

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今まで何人ぐらいの相談に乗って来られたのですか?

大村さん:

そうですね、学生だと約800人を超えていると思います!

すごいですね!

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大村さんにとってやりがい感じるのは、やはりキャリアコンサルタントのお仕事ですか?

大村さん:

そうですね、今はキャリアコンサルタントが一番の天職と思っています。ですが、キャリアコンサルタントの資格を取ろうと思ったきっかけの仕事である、外資系企業の派遣社員の方の採用の仕事は、社内で英語で話すことは大変だった一方で、やりがいを感じていました。派遣社員の方からも「相談に乗ってくれてありがとう」と感謝をされることが多く、この「仕事が楽しい」と思えることが、私はやりがいに繋がっていますね。

今のお仕事もそうなのですが、大学生の方に「大村さんのおかげで内定もらえました」と言われるとすごく嬉しいですし、その瞬間にやりがいや面白みを感じます。

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キャリアコンサルタントの仕事に出会えてよかったと感じていますか?

大村さん:

はい。

(即答で「はい」と答えていただきました。)

ですが、すぐにこの仕事に出会えなくてよかったなという思いも正直あります。先ほど私のキャリアは回り道だと言いましたが、いろんな経験をしてるからこそ、私の失敗談やつらい時期のことを学生さんにお伝えもできますし、反面教師にできる材料があることによって、少しでも学生さんのためになるので、私は回り道してこの仕事に出会えて良かったと思います。

この天職に出会えたのは、「人との出会いを大切にすることと、目の前のことをとにかく頑張る」ことをしてきたからだと思いますね。

つらい時期もありましたが、とにかく頑張って行動して自分に向き合い、「何が本当に好きで、何が本当にやりたいか」という壁にぶつかったときに、ちゃんと自分で考えて行動していけば、天職に繋がっていくと私は思います。なので、回り道しましたが、キャリアコンサルタントに出会えてよかったと思います!

ありがとうございます。素敵なお話を聞かせていただきました。

編集後記

今回の大村さんのインタビューの中で一番印象に残ったのは、「可能性は無限だよって思いを常に持ちながら、面談に来てくれる学生さんの、可能性を一つでも自分で見つけてもらえたらいいなって思いながらやっています」という大村さんの真摯な気持ち、優しさが伝わる言葉です。学生に寄り添ってサポートして下さる大村さんに救われる学生は沢山いると思いました。

社会は人で成り立っているからこそ、こういった人の支えになれる人が「時代を繋ぐ」為には必要な存在です。これからも「親でもない、学校の先生でもない、キャリアコンサルタントという存在」を深堀するべく、キャリアフラッグの中の人にインタビューをしていきます!次回もお楽しみに。

 

▼第1弾「平野 裕子さんへのインタビュー」
https://career-flag.co.jp/cms/media/576/
▼第2弾「林 碧さんへのインタビュー」
https://career-flag.co.jp/cms/media/576/
▼第3弾「中田 順平さんへのインタビュー」
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▼第4弾「大関 香織さんへのインタビュー」
https://career-flag.co.jp/cms/media/576/

長沢美穂(ながさわみほ):キャリアフラッグインターン生、ニックネームはみほ、大学2年生、専攻は中国語