【キャリア支援の現場から】低学年向けキャリア授業の充実への挑戦

2026.07.29

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熊澤匠

2026年度前期授業企画も、全ての企画で終了しました。
いよいよ夏休みに突入!!の学内の景色となります。

キャリアフラッグとしても、これにて決算!16期目が締まります。
関係者の皆様、、、お疲れ様でした。
(これより、授業履修者への採点作業です。これがまた大変ですが、まず一息。)

さて、就活早期化に対応して、どんな施策が有効か?という話題が各所で出ます。

・春のインターンシップ説明会を複数回!➡ランチ時期にも開催…。

・3年生向け「第0会  総合ガイダンス」➡2年生の学年末・春に開催…。

・有名企業をゲストに呼んで業界説明会➡4月の学内説明会…。

など。。。学校側の職員の方の労働疲労は溜まるばかりと推察します。
どれも、果たして成果が出ているのか、わかりません。全てお手伝いしますが、
キャリアフラッグとしては、これらの葛藤に正解を持っているわけではないですが、
基本は学生全体のキャリア観がしっかり学校生活と連動すること!だと考えます。

すると、最も効果が高いと思われるのは『低学年向けキャリア授業の充実』です。

キャリアフラッグでは、100名を超える低学年授業を、お手伝いして10年が経ちます。
総合大学も音楽大学も、その大学で大事にしたいことを中心に授業を作らせて頂き、
基本は15回の全てを代表教員の方と御一緒に進めさせて頂きますが、
中には15回のウチ、1回のみを学年すべてのクラスで実施をさせて頂くこともあります。
毎年、神奈川地域・東京西部(多摩エリア)・東京東部(足立エリア)などが中心ですが、
過去実施や、アセスメントの解説のみのお仕事を加えると、延べ全国50か所を越えます。

15回の初回で「100人が履修上限」と教務課の方々から、お伝えして頂いても、
あっという間に、その人数を越えてしまい、300人を突破することもあります。
(さすがに、その際は、2クラスに分けて頂くのですが・・・)

この現象が示すことは、大学生(低学年)も求めているということかと思います。
(キャリアフラッグの授業を…ではなく、低学年のキャリア教育の充実を…です。)
勿論、単位が出るから。。。ということは一つあると思いますが、
キャリアフラッグが担当する低学年授業は、いわゆる「楽単ではない」です。

初回の授業のオリエンテーションを聞いて、「いや、履修を止めよう・・」となり、
2回目の授業で履修希望者が減るということは、毎年よく見る光景です。
ただ、興味深いのは、3回目の授業で履修希望者が増えることです。
「友人から、【大変そうだけど、やろうぜ。面白そうだよ。】と言われたので。。。」と、
口コミが発生しているのが、わかります。体育会の学生達は上級生から聞いた…と。
なんとも、不思議なモノです。。。大変な授業を受けよう!と言うのですから。。。

一般には、低学年向け授業で、学生達が身に着ける多くは「知識」かと思います。
しかし、キャリアフラッグが提供する授業で学生達に身に着けて欲しいと思っているのは、
「能力」向上や「姿勢」です。勿論、キャリアの授業なので「価値観」の醸成も必須です。
葛藤はして頂きます。努力もして頂きます。意見の対立も楽しんで頂きます。
そんな不思議な授業を、いかに充実させるか?に挑戦をしている授業担当講師達です。

低学年の学生達に対して、「社会に向かおう!」とする後押しは、
単純に「就活支援」では達成できないと思います。当然、「筆記試験対策」のみでは難しいです。
内定の獲得の仕方・・・みたいなことを伝えても、本質的に低学年はおそらく集まりませんし、
(仮に集まったとしても、そこで展開されるのは、就活への恐怖や焦燥感への醸成ですね…)
学生達が「社会に向かおう!」とすることへの葛藤と自走は、生まれないと思います。

そこには、家族や仲間や学び舎(地域の教育コミュニティ)が土台となる必要であると思います。
大袈裟な表現ではなく、「建学の精神」が必要になる!とキャリアフラッグでは考えています。
その各校の哲学は、他社との関係構築の構えであり、信頼関係の基本思考であると思うからです。

それを就活の焦燥感と共に深めることは難しく、キャリアフラッグとしては、
3年生・就活生向け授業も運営させて頂きますが、その場合はIS実践を含め15回では難しいです。
低学年なら15回で形になるキャリア教育と、就活の渦中では15回では終わらないという現実。。。
このあたりにこそ、不思議さ…というか、キャリア支援の神髄への挑戦がある気がしています。

「低学年向けキャリア授業の充実への挑戦」は、まだまだ続きますが、
今年の前期も、また一つの挑戦の形を整えることが出来ました。ありがとうございました。

引き続き、よろしくお願い申し上げます。