INSTRUCTOR
講師紹介 – 友田沙織友田沙織
キャリアコンサルタントSAORI TOMODA
PROFILE
プロフィール人材派遣会社 A社(2002年〜2006年)
人材派遣会社 A社(2002年〜2006年)
・人材派遣会社にて新卒・第二新卒スタッフの採用(新卒60~75名/年・第二新卒20~30名/年)・育成・コーディネーター業務(計367名コーディネート)に従事
人材紹介会社 S社(2007年〜2008年)
・新卒・既卒者向け人材紹介会社にて、大学4年生および既卒者を対象としたコーディネーター業務に従事
四年制私立大学 T大学 非常勤職員(2009年〜2012年)
・経済産業省「体系的な社会人基礎力育成・評価システム構築事業」および文部科学省「大学生の就業力育成支援事業」に関連する事務全般を担当
アセスメント開発・人材採用育成支援会社 B社(2012年〜2017年)
・コンサルティング営業(新卒・中途社員採用戦略および採用選考ツール・内定者や社員育成研修)・研修講師(適性検査)
・新卒採用業務(採用サイトの立案・運営、会社説明会の立案・実施、一次選考における面接官、選考進捗管理、紹介会社との対応・連携、内定者のフォロー、新入社員研修の立案・実施)
キャリアフラッグ(株)での活動(2018年〜現在)
フリーランスとして学生支援業務・セミナー講師、企業向けアセッサー業務に従事
【学生支援】キャリアカウンセリング、学内求人情報の紹介面談、履歴書・エントリーシート添削および指導(対面・在宅)、模擬グループディスカッション・模擬面接における評価および指導(年間600人)
【セミナー講師】面接対策講座、履歴書作成ワークショップ(大学生向け)
【アセッサー】中途採用における一次選考代行、新入社員研修におけるプレゼンテーション評価採用者側・求職者側、両方の立場での経験を活かし、学生のキャリア形成支援に取り組んでおります。
立上げを専門にしており、普通の人材で如何に勝つかをテーマに、相手を選ばずに成果を出せるのが強み。
個別でのキャリアカウンセリング・求人紹介のほか、セミナー講師やアセッサーのお仕事にも従事しております。
「働き方・生き方は自由であっていい」との思いのもと、学生1人1人が自分の生き方に向き合えるよう支援しています。
個別支援においては自身の実体験も多くお伝えし、偶然も含めた可能性を知り、視野を広げていただけるよう関わっております。
「自分にもできるかもしれない」と「何とかなるかもしれない」と学生の心を軽くする支援を持ち味としています。
INTERVIEW
インタビュー1社目から採用のお仕事をご経験されてますが、元々ご興味があったのでしょうか?
それが、偶然なんですよ。元々は派遣される側のスタッフとして入社し、最初は家電メーカーの部品注文センターで働いていました。入社して半年経ったところで、派遣元で新卒や第二新卒を採用する仕事をしてみないかと誘われたことがきっかけだったんです。
実際にやってみていかがでしたか?
大変な事もありましたが、自分の性格が活かせる仕事だと感じました。役に立てている実感があったことが良かったですね。
私は4人兄弟の長女。家庭の中では「お姉ちゃん」だった影響か、世話焼きなところがあるんですよね。かつての自分と同じように、新卒派遣で事務の仕事をしたい学生たちのお世話をしたり、相談に乗ったりする仕事はその気質に合っていたのだと思います。自分が関わったことによって勇気を持ったり、いい方向に変化していったり、学生が成長する様子に触れられることにやりがいを感じていました。
その後、いくつかの組織を経験されているのですね。
派遣会社の同僚の紹介で、人材紹介会社に転職しました。そこで熊澤さんと出会っています。新卒の紹介業ではパイオニア的企業でしたので、これから事業をつくることに面白さを感じていました。”1からつくる”ワクワク感がありましたね。ただ、燃え尽き傾向もあってか仕事が辛くなってしまって。力になりたい、貢献したい気持ちがから回る状況になって会社を離れました。周りの方は良い方が多くて、気楽に・気長にと声をかけていただいていたのですが、うまくできなくて。当時は罪悪感もありましたね。
次の職場は、実は熊澤さんのご紹介なんですよ。経産省の補助金のためにキャリア開発をする、報告書のとりまとめをするなどの業務で、キャリアの世界に関わる仕事に事務的な側面から関われる点に魅力を感じてお受けしました。補助金関連のプロジェクトで、事業仕分け対象となったタイミングで終了になりましたが、3年ほど勤務しました。
その次の会社も2社目での人脈を通じての紹介です。最初は総務担当を探しているとのお話しをいただきまして入社しました。当時は、もう少しでキャリアカウンセラー資格が取れるタイミングで、いつか資格を活用できるかもしれない、との思いもありました。それまでは求職者支援が中心で、企業側の支援はこの時初めて経験しました。
企業側の支援を経験していかがでしたか?
学生側の支援をしているときは、もう少し企業が学生に歩み寄れないものだろうかと感じていましたが、採用する側の企業も葛藤の中にいるという事実を知りました。どうしたら当社に応募してもらえるのか、どうしたら当社の魅力が伝わるかと悩んでいる。採用市場は両方の立場が悩んでいて、お互いが騙しあいのように感じているんですよね…。企業と学生 お互いの魅力を伝えあう場であって欲しいという気持ちがより一層強くなりました。
キャリアフラッグで個人事業主として働くようになったきっかけを教えてください。
最後の組織を離れ、改めて今後の働き方を考えた時、“信頼出来る人達”と“チームで仕事がしたい”との思いがあることに気付きました。熊澤さんが作る組織だったということが大きいです。フリーランスになりたい!という思いがあったわけではなく、キャリアフラッグで受けることに決めた案件が業務委託契約だったので個人事業主になった、という感じです。
求職者側に立てる仕事が自分には合うと感じていたところに、通年での大学内での求人紹介のポジションの話をいただけました。自社採用も、企業側の採用支援の経験も、大学生支援の経験もあるキャリアカウンセラーって市場全体を見れば多くはないんですよね。さまざまな視点がある自分だからできる支援はあると感じており、これまでの経験を活かせそうだと思えたのが決め手になりました。
支援において大切にしていることはどんなことですか?
目の前の就職に必要以上にとらわれず、自分の生き方を考えていただくことを大切にしています。学生も親御さんも“内定を勝ち取る”に重きを置きすぎているように私は感じるんです。それによって逆に動きにくさが生じているケースや、早期離職に繋がってしまうケースもあります。学生にとっても、企業にとっても不幸ですし、このような事態は避けたいものです。そのため、就職という目先のゴールも大切だけど、どう生きたいか、から考え直してような働きかけを意識しているんです。 “就職させないといけない”と思う必要はないと思っているので、違う道もありだ、というスタンスを取ることにしています。学校の方針が、学生自身が進路を決めることを大切にしているからできる、という面もありますが。
私は、人の生き方は自由であっていいというのが根底にあるんです。私の経歴とキャリアは一般的には美しいものではないかもしれません。派遣があったり、ブランク期があったりもする。美しい経歴ではないかもしれないけれど、それなりに生きている。支援において自分の経験も多く話します。私自身がプランド・ハップンスタンスの考え方を大切に生きていて、たくさんの偶然があったから今ここでこの仕事をしています。学生達が自分に素直に生きる一助になれればとの思いで仕事をしています。
大学では求人紹介もされていますよね。普通のカウンセリングとは違う力が求められる印象がありますが、いかがでしょうか?
学生の性格やモチベーションになるポイント、価値観に近しいものをできるだけ紹介するようにしています。単に情報提供をするだけなら、誰でもできることになってしまいますからね。
企業を選択する際には、求人の新しさや組織の規模、その人にとっての大切な価値観との共通度も踏まえて、居心地がいいという見立てを持てる企業を選ぶようにしています。また、紹介する際には単にお渡しするのではなく、働く意義や楽しさについて、その業界の魅力点を強調して伝えています。
一方で、必ずしも私が紹介した求人の選考をうけてもらわなくても良いとも思っています。紹介をきっかけに視野が広がったり、新たなものに興味が向かったり。自分に合う仕事を考える一助になること、それがこの仕事の意義だと思います。大学で勤務しているからこそ、本人の納得感を優先できますし、知る・考えるきっかけ作りや変化・成長の原点になるようにとの思いでこの仕事をしています。
「キャリア」において大切な事は何だと感じていますか?
”働き方・生き方は自由であっていい、誰かに強制されたりするものではない“ということですね。働くことは生きる上で大切なことだと思うからこそ、楽しんで満足して過ごしてほしいと思っています。
今の学生たちは、変化していく社会の中で将来どうなるか……という不安が強い印象です。その分、余計にちゃんとしなくては、固いレールに乗らなければという気持ちが高まっているのではないでしょうか。しかし、これからはより変化の多い世の中になっていきます。変化をいかにしなやかに・軽やかにわたっていけるかどうかが、長い人生を楽しく笑顔で過ごせるかに影響を及ぼすのではないかと感じます。
キャリアフラッグはどんな組織だと感じていますか?
自然発生的なチームワークがある組織ではないでしょうか。社員だから、という義務感ではなく、フリーランス・業務委託など様々な立ち位置のなかでゴールにむけて知恵を出し合ったり、引っ張ったり、手を貸したりが行われていく。そこに年齢や経歴は関係ないんですよね。
一方で、悪い意味ではなく動物園のようなイメージもあります。キャラクター・個性・想いが強いメンバーが集まっていますよね。動物園といってもキリンとか、ゾウとかが並ぶ、由緒正しい動物園ではなく、世界の珍獣を集めた博覧会という感じでしょうか。1人1人は個性的だけど、その個性に価値があって、全部を見ると一貫性もそこにある。面白い組織だなと感じています。