INSTRUCTOR
講師紹介 – 鈴木晋鈴木晋
キャリア支援家SUSUMU SUZUKI
PROFILE
プロフィール
旅行会社
団体営業に従事。新規7割既存3割の顧客企業に対して経営事業課題を達成する受注型旅行の企画から添乗まで担当。
社長直下の新規事業立ち上げに参画。自社商品の全国展開と売上拡充を目標にフランチャイザーのとして全国10支店のカウンセラーという立ち居位置でマネジメントを担当。
コーヒーチェーン会社
自社の掲げる「ミッション」実現に向け、店舗運営本部にてストアマネージャーを経験。主に既存店舗売上向上の建て直しを担当。人事本部店舗人事にて、自律型組織醸成に重きを置き、チームマネージャーとして、新卒および中途採用と店舗配属社員/店長/キャリア研修の企画運営、社内講師を担当。また、店舗内研修の統括を担当。
食品製造販売会社
総務人事部人事課にてチーム長として、新卒および中途採用、新人およびキャリア研修に従事。採用においては、経営課題達成に向けゼロベースで優秀人材の獲得をゴールに採用設計、採用計画の標準化を実施。教育では「自走できる人材」をコンセプトに新入社員、3年目フォロー、管理者導入研修の企画運営社内講師を担当。
キャリアフラッグの活動
プロジェクトリーダーおよびフロントプレイヤーとして、就職支援カウンセリング業務を通年で担当。また、他大学でのスポット就職支援課カウンセリング業務も担当。また、少人数から100人以上の大規模就活講座(就活キックオフ、自己分析、履歴書の書き方、面接対策、グループディスカッション対策、選考実践)の企画提案および実施に携わる。その他に、企業の選考面接代行、インターンシップ選考および運営、内定者フォローを担当。さらに2017年より、東京都行政案件として低学年向けシゴトハッケン実施運営を4大学担当。
旅行会社の営業から社会人としてスタートを切り、外食業界でのストアマネージャー、その後は同業界や食品業界での人事部門で採用および教育に従事して参りました。さらに、人事領域に注力することを決心し、2010年に起業。現在は学生や社会人へのキャリアコンサルティングを中心に研修講師業および採用面接運営代行に就いております。これまでに10大学でのキャリアカウンセリングと20業界の採用面接運営代行、9社の研修外部講師に従事し、「相手の声なき声を聴き、心中奥深くにある憂いや悩みを察知し、想いをカタチにする存在」であることを信念とし、状況を把握してやるべきことを理解して行動する強みを生かし、変化対応進化し続けることを心掛け活動しております。
INTERVIEW
インタビューキャリア支援者として働くようになった理由を教えてください。
いずれは独立できればと思っていました。大きな組織での仕事は分業せざるを得ない部分が生じますが、自分は色々と幅広く関われるのが好きだと、人事をしていた外食業界企業が成長する過程で気づいたんです。
独立に踏み切ったのは、当初一緒に仕事をしていた業務パートナーに誘われたのがきっかけでした。前職で教育・採用に関わる部分を経験しており、その経験を活かして若い人の支援に関われるのは魅力的だと感じました。若い人の支援をするのが、自分は一番楽しいと感じるんです。成長スピードは人それぞれではあるけれども、できないことができるようになる、そんな姿を見ることができるのは若者支援の醍醐味だと思います。
学生と対峙するときにどんなことを大切にしていますか?
ただ寄り添うだけにはならないようにしています。話を聞いていて、目指す姿と言っていることに違和感があったなら、それは指摘をする。自分の経験を伝えるのが良いと思えば自分の話をする。時にダメ出しもします。それを好む学生も好まない学生も居るとは思うけど、自分はそれでいいと思っています。家族でも友人でもない、キャリア支援者という役割を担う存在として学生と対峙すること、適度な距離感を持つことを大切にしています。面談に再度来るか否かも学生次第。組織のオーダーには対応しますが、個人として必要以上の深追いはしません。とはいえ、その役割の中で、いい影響が与えられたな、社会人らしくなったな、と感じられるとやはり嬉しいですけれどもね。自分の話をして役立ててもらえるのは、自分としても嬉しいですしね。
あとは、面談で話された言葉は1つ1つ漏らさず聴くことも意識しています。なんでそういう言いまわしをしたんだろう?とか。その人が隠し持つ魅力や個性を捉えて、ポジティブに返していくような関わりは特に意識しています。
若者がキャリアを築いていくうえで大切だと思うことはどういうことですか?
「もがき・あがく」経験は大切だと思うんですよね。支援の場面では、自分の経験、特に失敗談を積極的に話すようにしています。自分自身、綺麗に上手くいって物事が前に進んだという経験は多くなく、失敗を重ねながら前に進んだものの方が多い。その実体験から何かを掴んでもらえたらと思っています。
学生は「努力」という言葉の意味は理解しているんです。「努力」ってどういうことだと思う?と聞くと、目標に対して、立ち向かっていくこと、なんて答えが返ってくるから。ただ、それをリアルな姿として描けていないし、仕事での実践の仕方がイメージできていない。だから壁から逃げちゃうんです。仕事の場面でも、あがいてもがけると良い成果が生まれるということを伝え、実践できる人に育ってほしいと思っています。
「もがき・あがく」という感覚を持ってほしくて、講座のゴールとして「できないことをできるようになりましょう」と伝えることもあります。良い成果は1つ1つ丁寧に取り組む中で得られるものだと知ってほしいんです。過去の実体験を振り返るような質問を数多く投げかけ、自分に向き合ってもらう機会も作るようにしていますね。これまでの自分がもがいた行動を思い出してもらい、シェアしてもらう。そんな体験を通して、それこそが自己PRとなることにも気づいてもらう。学生がそれぞれの持ち味を生かして就職活動に向かえるようになればと思っています。
講座づくりにおいて何か意識している事はありますか?
講師としての質問や投げかけで、学生の気付きを作り出すことを大切にしています。私は講義の場面では、恥ずかしくなるようなアツい台詞もたくさん言っていますよ。(笑)
深く考えてもらうためには、適切な質問を考えることが大切。そのため、講座設計をするときはいつも導入で頭を悩ませています。どういう投げかけ、誘導があれば学生に思考を深めてもらえるのか、いつもギリギリまで悩んでいるんです。
また、「考える・シェアする・振り返る」このサイクルを回していくような講座をしたいと思っています。限られた講座枠だと難しい部分もありますが、振り返る時間はできるだけ長く取れるようにしたいと思っていますね。
キャリアセンターとの関わりにおいて意識している事はありますか?
職員さん方と関わる中で、より良い方法があると感じても自分が直接組織を動かすことはできないので、それをどう伝えるかは工夫しますね。考えていただくきっかけになるようなコミュニケーションを、日常のやり取りの中で入れ込むようにしています。学生の情報共有から考え方や視点を伝えることもありますし、そこから施策のヒントとなるようなことを伝えることもあります。それをもとに大学が主体となって取り組んでもらえたら嬉しい、そう考えています。
キャリアフラッグはどんな組織ですか?
自由にさせてもらえる組織だと思います。進め方など、自分の裁量で好きなようにやれる部分は大きいですよね。それが得意というわけではないのですが、私は好きですし、楽しいと思います。ゼロから生み出すということは大変なんですけれどね。
組織風土としては、支援観について語る場が存在するなど独特のアツさがあると思います。